AIの現在がわかる日経の本【AI 2045】感想レビュー!

「AI技術って、いまどんな感じになってるの!?」

そんなことが知りたいアナタにオススメの本【AI 2045】!

世界各国のAIに関するレポートがぎっしり詰まっていたのでレビューします!

AIの現在がわかる日経の本【AI 2045】感想レビュー!

AIの現在がわかる日経の本【AI 2045】感想レビュー!

【AI 2045】 日本経済新聞社 編

神か悪魔か。

あなたの仕事をどう変える?

社長も代替可能

どの曲がヒットするかを予測

「命の格差」を解消へ

2045年、人工知能(AI)が人知を超える「シンギュラリティー(特異点)」を迎える。

AIと向き合い、共存への道を探ろうとしている人々の姿を描く。

それでは世界各地のAIレポートを、それぞれまとめていきます!

恐ろしいAI兵器

【AI 2045】恐ろしいAI兵器

イスラエルでは、軍事力強化につながるAIの開発が進んでいます。

脳の働きをデータ化して解明する『ブレインテック』という技術があります。

人の脳の記憶や機能をコンピュータにダウンロードすれば、人間のように臨機応変に対応できるAIができあがる。

こういったAI兵器が作られるのは恐ろしいことなので、AI兵器の開発禁止を求める活動が行われています。

中国のAI僧侶

【AI 2045】中国のAI僧侶

建立1000年を超す中国のお寺・龍泉寺では、AI僧侶『賢二』がいます。

高僧たちの説法データを解析して、人々の悩みや問いかけに答えます。

中国で信徒が多くない仏教を広めるために、始められた試みとのことです。

AIによる小説の創作

直木賞作家の朝井リョウさんは、AIとの“共作”を考えているとのことです。

物語のプロットや設定には、ある程度“型”がある。

そういった部分をAIに任せれば、作家は表現に力を注げる、というわけです。

AIで社長の分身を作る

日本のITベンチャー会社では、自分の分身を作った社長がいます。

社員とのやり取りに時間をとられることが多いので、「AIに任せてしまおう」という発想です。

社長業のあらかたを分身AIに任せてしまえば、もっとクリエイティブなことに時間を使える。

「自分の分身がいて、自分の仕事をやってくれたらなぁ…」

こういった考えは、誰もが思ったことあるんじゃないでしょうか。

自分の分身AIが作れるのも、そう遠い未来ではなさそうです。

研究するAIにノーベル賞?

【AI 2045】研究するAIにノーベル賞?

研究の分野では、もちろんAIが活躍しています。

宇宙の3割を占めるとされる『暗黒物質・ダークマター』の検出を目指しているそうで、「見つかればノーベル賞確実」とのこと。

今後は、AIにノーベル賞を受賞させよう、という動きもあるようです。

しかし、AIがそれを発見できても、その過程が人間にはわからないということで。AIが生む「新たなブラックボックス」と呼ばれているんだとか。

AIの性能が上がれば上がるほど、「なぜそういう答えになるのか」人間には理解できない。こういったケースは増えてきそうですね。

音楽の世界にもAIが入り込む

【AI 2045】音楽の世界にもAIが入り込む

世界的なミュージシャンであるノラ・ジョーンズや、マルーン5。

AIがヒットすると予想したところからジワジワ売れはじめ、大ヒットにつながったという話です。

データや音楽の解析も含めてヒットの確立をはじき出すわけですが、

なぜAIがそれらの曲を「ヒットすると判断したのか」。すべてわかるわけではないそうです。

今ではアーティストによる売り込みも、AIでふるいにかけられているようです。

 

日本では「AIを使って、あなただけの1曲を作る」という試みがなされました。

思い出の3曲を挙げてもらい、AIが曲を分析して、新たな1曲を作る。

選ばれた80歳の男性は、AIが作った曲をミュージシャンの生演奏で聴くと「感無量です」と感動されていたと。

流れるメロディーは、昭和を感じさせるノスタルジックな雰囲気の曲だったということです。

思い出の曲をもとに、心に訴える1曲をAIが作る。

こういった創造性の分野にも、AIは入り込みつつあるということです。

このサイトでも取り上げた、AIによる自動音楽生成ソフト【Evoke Music】のようなものも登場しています。↓

>>>著作権フリー!無料でAIが音楽を作ってくれる【Evoke Music】使い方

AIによる投資

【AI 2045】AIによる投資

2016年に、英国のポンドが異常な急落をする、ということが起きました。

この要因のひとつとされているのが、AIによる自動取引です。

AIがヨーロッパの要人の発言などをもとに、一斉にポンドを売却したのだという。

投資の世界にもAIが入り込み、証券ディーラーの職はなくなりつつあります。

しかし、英国ポンドの急落のようなことを引き起こすリスクもあるわけです。

AIと対戦した囲碁・将棋

【AI 2045】AIと対戦した囲碁・将棋

囲碁や将棋の世界でも、トッププロ棋士がAIに負ける、という状況になっています。

米グーグルの子会社が開発した囲碁AI『アルファ碁』に、韓国のトップ棋士が1勝4敗で完敗しました。

圧倒的な計算能力と、心理的な動揺もないAI。

今後、人間の勝ち目は無くなります。

しかし、囲碁・将棋における人間の対局は、思考の芸術として残ってゆくだろう。というお話でした。

AIにも愛情、愛着はわく

【AI 2045】AIにも愛情、愛着はわく

マイクロソフト社の中国拠点が開発したAI「シャオアイス」は2000万回も愛を告白されました。

約9000万人がスマホの画面上などでやりとりするうちに、いつのまにか恋愛感情が生まれたのだそうで。

世界では「AIと恋愛し、結婚できるのか」という議論もされるようになってきています。

「2050年には結婚できるようになる」という有識者もいます。

AIに対する愛情は、恋愛感情だけではありません。

千葉県のお寺では、ロボット犬『AIBO』の合同葬儀が行われました。

一緒に暮らすうちに、動物のペットと同じく愛着がわくようになる、ということです。

人はAIを愛し、AIも人を愛し返すようになるのか。研究・開発が進められています。

AIでの製品開発

【AI 2045】AIでの製品開発

イギリスのスタートアップ企業は、ラベルに大きく「AI」と印刷されたビールを醸造しています。

飲んだ人からの反応を元に、AIに分析させ、その都度レシピを変えて味を変えていくビールだという。

AIを使ったレシピ作りは、消費者が直接関わることができる、新たな製品開発の形でもあります。

今後は、香水やコーヒー、チョコレートなどにAIレシピを応用する構想もあるそうで。

いずれは個々の好みを学習し、カスタマイズされる製品。そんなものづくりが実現しつつあります。

AIで人は不老不死に!?

ロシアでは、国民的詩人・プーシキンのロボットAIが開発されました。

この可能性には、危うさも潜んでいます。

AIで死んだはずの人が復活し、死ぬはずの人間が生き続けるような時代がくれば、若い人の活躍の場を奪いかねない。

「プーチン大統領がAIで自分を再現し、永遠に君臨しようとしている」というウワサも流れているそうです。

偉人だけではありません。あなたの意識をネット上のAIに保存し、もう一人のあなたとして生かす。

こういった研究も進んでいます。

しかも、自分より10倍速く考え、すべてを記憶できる。

肉体に縛られた「自分」にはできなかったことを、「死なないAIの自分」ができるようになるのです。

AIによって、死生観をアップデートする日もせまっています。

AIを農業に活用

静岡県のキュウリ農家にて。

小池誠さんは、母・正子さんの働く姿に胸を痛めていました。

忙しいと、キュウリの仕分け作業は8時間にのぼります。肩コリ、腱鞘炎に悩まされる正子さん。

そこでマコトさんは、グーグルが公開するシステムを使い、キュウリを自動で仕分けるAIを試作しました。

AIによって作業から解放されて、他の生産性も上がったということで。こうした農業へのAI活用も進んでゆくことでしょう。

AIの昆虫サイボーグ

【AI 2045】AIの昆虫サイボーグ

どこにでもいそうな、カナブンなどの虫をAIにしてしまう、という技術があります。

カナブンの背中に埋め込まれた電子回路が筋肉を刺激し、羽を動かす。

虫が持つ生体機能とAIを組み合わせた「生けるドローン」。無線で飛行を操れるのだそうです。

災害時などで、被害者を発見する、といった応用が期待されています。

昆虫では動物実験の制約は受けません。ただ、延長線上には、「人間を含めた動物を支配する技術が生まれる」という可能性もあります。

倫理的な問題や、制度・法律の面でも、議論が始まっています。

中国の社会問題にAIが挑む

「みんなおまえの帰りを待っていたよ」

27年ぶりに息子の顔を見て、涙を流す男性。

中国では、毎年7万人もの子供が誘拐されるという。人身売買が深刻な社会問題になっています。

“中国のグーグル”と呼ばれる百度(バイドゥ)は、AIを使って問題解決に挑みます。

行方不明者を探すサイトに登録された写真を分析して、親子関係を特定。

中国政府が持つ膨大な写真データをAIに読み込ませ、顔の経年変化を学ばせます。

データを学習するほどAIは賢くなり、息子さんの発見につながったのだそうです。

若い人材「AIモンスター」

「AIでウチのサービスを改善できませんか?」

そう役員に取り囲まれるのは、独学でAIスキルを身につけた若者。

大手企業からの依頼が次々と舞い込む。

こうした若いフリーランスは「AIモンスター」と呼ばれています。

その多くが20代で、相場は1ヶ月数百万円。

月に数件を請け負うので、年間の受注額は1億円にのぼるそうです。

こうした、AI分野の若い人材がどんどん現れています。

世界各国で進むAI人材育成

【AI 2045】世界各国で進むAI人材育成

数学に力を入れるモンゴルは、国を挙げてAI人材育成に取り組んでいます。

厳格なイスラム国家のイランでも、AI教育が進んでいます。

宗教上で制約の多い女性が、AI研究を主導していたりもします。

ロボットやAIの技術を競う世界大会「ロボカップ」では、優勝候補のアメリカを破ったのはイランの高校だったそうです。

アメリカや中国だけでなく、世界各国でAI技術の競争が進んでいます。

AIによる医療

韓国のソウル郊外にある病院では、AI医師「ワトソン」を導入しました。

患者のデータを入力したあと、クリックしてワトソンにたずねます。

ワトソンは、世界中の論文や治療データを元に、治療方法や薬の情報を導き出すのです。

最新の研究成果も反映できるのが強み、とのこと。

ただ、ワトソンがすすめる治療法で患者に何かあったとしても、責任はあくまで医師側にあります。

あなたがもし患者だったら、ワトソン医師に診断されたいですか?

信頼性、法律や規制、人の感情…。

AIによる医療の課題が浮き彫りになってきています。

【AI 2045】印象に残った言葉

「データは次の天然資源になる」

 

世界各地で、どんなAI技術があって、どんな研究がされているのか。一冊でざっくりとわかる本でした!

省いた部分もたくさんあるので、もっとくわしく知りたい方はぜひ読んでみてください!

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