どうも。カルチャーマニアのSai(@saisei_to_hakai)です。
「そうだよね…ラインを外れていこうっ!」
ブラジル発のVRアニメ作品【The Line】。これが傑作でした。
エミー賞も受賞した、こちらの作品をレビューします。
VRアニメ【The Line】エミー賞を受賞した傑作VRアニメ!感想レビュー
VRアニメ【The Line】のあらすじ(ネタバレなし)
舞台は、1940年代。ミニチュアのサンパウロ。
ミニチュア人形たちが、毎日の変わらない日々を送っていました。
皆、溝のラインに沿って動き、生活しています。毎日同じことの繰り返し。
ペドロも同じでした。自転車に乗って、毎日新聞を配達しています。
彼は花屋のローザに恋をしていました。
でも打ち明けられず…毎日そっと、黄色い花を置いてゆくだけの日々。
そんなある日…
いつものように黄色い花をとっていこうとすると…とりつくして、もうなくなっていました。
どうしようか思い悩んだペドロ。
いつものラインを外れて、山へ黄色い花をとりに行くのでした…
VRアニメ【The Line】の感想・レビュー(ネタバレあり)
![VRアニメ【The Line】の感想・レビュー(ネタバレあり)](https://www.virtual-saisai.com/wp-content/uploads/images-2-4.jpg)
観たあと、ちょっと勇気が出るような…素晴らしい作品でした!
見はじめると、目の前にVR版「とびだす絵本」が展開されていく感じ。
この感じは、VRゲーム【MOSS】や【Down The Rabbit Hole】に近いです。
観てる側もさわったりして、お話を進めていきます。
ミニチュア人形たちの繰り返す毎日。
そこから勇気を出して外れるペドロ。
危険な目にもあうけれど、そこにいつもとは違う景色を見ることになります。
で、一番最後に。
記念写真を、パシャリと撮った瞬間…
観てる側もミニチュアのサイズになって入り込むんですよね。ここがすごく良い。
僕らも、このミニチュアたちのように同じような毎日を繰り返していて。
まるで、すでに先を決められたラインの上を進んでるみたいじゃないか。
もし、何かが足りなくなった時。勇気を出して外れてみようよ。
その先にはきっと、素敵な景色が広がってるよ。
そんなメッセージを、一瞬で受け取ったような演出でした。
やっぱり、“ストーリー”と“VR”がバッチリ組み合わさると、メッセージの訴求力がものすごい。
ひとりひとりの人生の軌道を変えてゆく、“作品の力”がそこに生まれる。
そういったVR作品が今後も作られて…希望は生まれるな、と感じました。
じんわり胸が熱くなる、傑作です。
VRアニメ【The Line】の評価
![VRアニメ【The Line】の評価](https://www.virtual-saisai.com/wp-content/uploads/ダウンロード-21.jpg)
【The Line】は、2020年のエミー賞『インタラクティブ・メディア・イノベーション賞』を受賞しました。
第76回ベネチア映画祭『VRエクスペリエンス最高賞』も受賞。
と、こういったよく知られる賞も受賞しています。
一般レビューの評価も、軒並み高評価です。納得。
VRアニメ【The Line】を見るには?日本語対応もOK
![VRアニメ【The Line】を見るには?日本語対応もOK](https://www.virtual-saisai.com/wp-content/uploads/maxresdefault-12.jpg)
【The Line】はOculus storeにて販売されており、価格は490円です。
ストーリーは20分くらい。
ナレーションは英語かポルトガル語か韓国語しかありませんが、日本語字幕設定にできるので問題ありません。
ミニチュアのまわりを歩いて見れる「ルームスケールモード」と、座って見れる「座席モード」もあります。
これは間違いなく傑作VRアニメ!見た方がいいです。
VRゲーム【MOSS】や【Down The Rabbit Hole】が好きな方にも、ぜひオススメしたいです。
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