VR映画【マトリックス レボリューションズ】ラストの解説からその後までを考察レビュー

「これは“悟り”についてのストーリーだ!」

【マトリックス】シリーズ完結編【マトリックス レボリューションズ】を、ラストまでわかりやすくレビューします。

これを読めば【マトリックス】シリーズとは一体何だったのか、わかりますよ。

 
さい
僕も【マトリックス】の大ファンなので、シリーズ何周も見てるよ!
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【マトリックス レボリューションズ】ラストの解説からその後までを考察レビュー

【マトリックス レボリューションズ】ラストの解説からその後までを考察レビュー!

第3作【レボリューションズ】の前の、シリーズ第1作【マトリックス】とシリーズ第2作【マトリックス リローデッド】のレビューはコチラ↓

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【マトリックス レボリューションズ】作品のあらすじ(ネタバレなし)

前作【リローデッド】からの続き。

昏睡状態になっているネオと、スミスに乗っ取られているベインが並んで寝ています。

そんな中、機械たちのザイオンへの攻撃は刻一刻とせまっていました。

預言者の助言を得て、ネオを取り戻した一行。

一方そのころ、スミスはさらに力を増していました。どんどん自己増殖を繰り返し、預言者までも取り込みます。

絶対的な危機を迎えつつある状況の中。ネオは機械たちの中枢『マシン・シティ』に行くことを決意します。トリニティーもそれに同行。

そうして救世主に希望を託しつつ、人間と機械たちの全面戦争がはじまるのでした。

【マトリックス レボリューションズ】レビュー《ラストの考察からその後まで(ネタバレあり)》

【マトリックス レボリューションズ】レビュー《ラストの考察からその後まで(ネタバレあり)》

【マトリックス】シリーズは、観る人の解釈によるところが大きい映画です。

なのでここでは、2つの見方をお伝えします。

  1. 人間が生み出した機械によって“完璧な世界”を作りあげようとする話
  2. ひとりの人間の精神世界が、自問自答によって“悟り”を得る話

解釈その①完璧な世界へ

VR映画【マトリックス レボリューションズ】解釈その1.完璧な世界へ

まず、“完璧な世界”を求めるストーリーだった、という見かたについて。

人間は、機械たち(AI)を作り出しました。自分たちの生活をさらに良くしてくためです。

その究極は、人間にとって「完璧な世界」を作り上げることです。

機械たちは、そのために改善に改善を重ねて、「完璧な世界」を模索している。

仮想空間「マトリックス」は、そのために作り出されたものです。

でも、完璧な世界を何度作ろうとしても、人間がそれを拒否します。

なぜ人間たちは、「完璧な世界」を求めつつも、拒否するのか。

答えは簡単です。人間は「美しさ」を求める生き物だからです。機械には、それは理解できません。

うまくいかない原因を突き止めようと、機械は“救世主”を作って異なる情報を集め、改善しようとしています。

破壊と再生。永劫回帰。その繰り返し。それこそが“完璧な世界”だったのです。

こちらの見方だと、おそらく「ラストのスミスは一体何だったのか?」という点に引っかかります。

そもそも、そこが映画内ではっきりと説明されていないので、答えはありません。

「こういうことだったのかな?」とそれぞれが考えて解釈するしかないようになっています。

あえて無理矢理説明するなら…

スミスがネオを取り込んだことによって、機械はスミスをも取り込んだことになった。

これですべてのデータがそろい、完璧になった。一件落着。とでもしておきましょう。

解釈その②悟りを求めて

VR映画【マトリックス レボリューションズ】解釈その2.悟りを求めて

納得いかない方のために、2つ目の見方をお伝えします。

以前の【マトリックス】【リローデッド】レビューでも言いましたが…

僕は【マトリックス】シリーズを、ひとりの人間の内部で起こっている精神世界の話だと思っています。

人間の価値観や考えていることは、時代や性別や経験や…そういったものに影響を受けていると気づいた時。

「人間とは何か。この世界は一体何か。真実とは一体何なのか。」

その自問自答。

人間の心、精神が葛藤して、アイデンティティを作り上げてゆく話だと思っています。

そういった哲学的な思索をする人は、“ある体験”をすることになります。

思索の果てに、どうしようもない、疑いようのないことをみつける。

今までの考えや価値観が“ひっくり返る”という体験があるのです。

これは仏教では“悟り”と呼ばれるものです。(誤解のないよう言っておきますが、僕は無宗教な人間です)

考える人間は、生きている間にこの素晴らしい体験をすることになります。

それは言葉で伝えることはできません。考えた人間が、それぞれ気づくしかないのです。

それを体験した人はわかります。この【マトリックス】シリーズがその“悟り”を映像にしたものだと。

【レボリューションズ】のストーリーのゆく末も、どうなるか体験しているので、すでにわかっています。

そして結末に納得します。すべてがスミスになった時、すべては“ひっくり返る”と。

すべてが“疑問”になった時、そこにもはや“問い”はありません。あるがままに、あるだけです。

この映画は、確実にその“悟り”体験をした人が作った作品です。

なので、同じくそれを経験していないと、腑に落ちないかもしれません。

表面上のストーリーでは、起きた現象に説明がなされていないからです。

いったい、世の中にどれほどその“体験”をしている人がいるのかわかりませんが。

「人間とは何か。この世界は一体何か。真実とは一体何なのか。」

自問自答の果てを見た人に、この映画は理解できるでしょう。

それは考える人間にだけ与えられる、素晴らしい“体験”です。

【マトリックス レボリューションズ】をVR映画として見る

映画【マトリックス レボリューションズ】VR映画として見る

前二作をレビューしてきているので、追記するVR装置などはないのですが…

大事なのは「人間の認識はバーチャルなもの」とわかっているかどうか、ってことですね。

この【マトリックス】のように、完璧な仮想世界を作れば、別に現実で生きる必要は無くなる。“仮”の姿でやり取りすればいい。

テクノロジーの行き着く先には、そういう未来があって。すでにその動向もある。もう一個、世界を作ってしまう、っていう。

一個と言わず、無限に世界を作っちゃうこともできる。

気づいてないだけで、すでにもうこの世界が、テクノロジーの生み出した無限の中の一個なのかもしれない。

破産も破滅も戦争も、“仮”で済んじゃう。現実にはカプセルみたいなので冬眠状態。完全に安全で平和。

「ちょっと待って、愛も自由も喜びも“仮”なのか?」

なんて心配をする必要ナシ。今この現実だって、十分に“仮”なのだから。

『現実の世界』と『現実みたいな仮想世界』の違いは、別にありません。どちらも、人の想像上のもの。

人間の認識による。あると思えば、ある。そして、人間だってプログラムの一種ということができる。

神の複雑さにテクノロジーが追いついたなら、新たな世界だって作れるのでしょう。

その人間の行為に興味があります。今後も見ていこう。

【マトリックス4】は2021年12月公開!予告やストーリー、キャストは?

【マトリックス】シリーズの第4作目【マトリックス レザレクションズ】が2021年12月に公開されます。

第4作目の監督は、ウォシャウスキー姉妹ではなく、ラナ・ウォシャウスキーのみになるようです。

キャストは、引き続きネオ役のキアヌ・リーブス、トリニティ役のキャリー=アン・モス。そして、ナイオビ役のジェイダ・ピンケット=スミスも登場しています。

さっそく見てレビューしました↓

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映画【マトリックス レボリューションズ】まとめ

もはや言うことはない。思い込んだことがすべてだ。

というわけで【マトリックス レボリューションズ】もいろんな見方ができる内容でした。

見てどう思ったかがすべてなので、あなたなりの解釈で楽しみましょう。

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